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GGPパートナー同士のMeetupを初開催——事業創出のコミュニティづくりを本格化

Date: 2023.08.09 WED

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GREEN×GLOBE PartnersGGP)は2023年5月26日、設立来初となるMeetup(ミートアップ)イベントを開催しました。SMBCグループのオープンイノベーション拠点hoops link tokyo(東京都渋谷区)にて、パートナー企業の中から1620名が参加し、ワークショップや業務内容のプレゼンテーション、懇親会を通して異業種交流し、新規事業創出の機会を探りました。
「モヤモヤがあるのが事業開発の面白さ。参加者同士の議論の中からモヤモヤ解決の道を見つけられる場にしていきたい」と、主催する株式会社三井住友フィナンシャルグループ サステナビリティ企画部 事業開発グループの松岡哲也グループ長がミートアップに寄せる期待を語りました。

GGP2019年7月、「環境・社会課題解決の『意識』と『機会』を流通させる」をスローガンとして設立しました。「意識」を流通させるWEBサイトでの情報発信と共に、「機会」を流通させるためのイベントを50回以上開催してきました。コロナ禍に配慮し、これまではオンラインでの開催のみでしたが、今回初めて参加者が膝をつき合わせて議論を交わすミートアップのイベントを開催しました。

記念すべき第1回目のテーマは「自身の課題を起点に、前向きに取り組む糸口と出会う」です。環境・社会課題解決を実践する参加者同士が「サステナビリティ(サステナ)に関わるモヤモヤ」を共有するワークショップから始まりました。

ファシリテーションは、共催の株式会社ロフトワークが担当。参加者から事前に「自身の課題(モヤモヤ)」についての回答を得て、次の4つの方向性に分類しました。「事業開発」、「サステナに関わる社内状況」、「個人と企業・自治体・組織」、「サステナ事業のアイデアを発散」とそれぞれモヤモヤが共通する4グループに参加者は分かれ、GGPの事務局メンバー5名も加わって自身の課題解決のためのアイデアを出し合いました。

例えば「事業開発」をテーマとしたチームでは、「サステナに寄与する取り組みは収益につながらない」「人的リソースの不足」「周囲の理解を得にくい」「収益が上がりにくいため社内での意志決定が難しい」などのモヤモヤをまずは共有。そこから発想を転換させ、「社外リソースの活用」「サステナ投資の活用」「トップダウンではなく意志決定を合議制にする」「他社とのアイデアを共有プラットフォームの構築」など、闊達な意見交換が行われました。

2015年にSDGsが国連総会で採択されてから8年、いまだに経済活動と環境対策の両立が多くの企業で難航している状況が、他の3チームの議論からも浮かび上がりました。サステナへの取り組みがCSR(企業の社会貢献)で留まることなく、新規事業としてどのように企業の利益につなげていくことができるのか——。経済活動の中でサステナを根付かせ、持続可能な地球の未来の価値をどのように生み出すことができるのか——。組織の枠を越えて、共に考えるミートアップをGGPは今後も継続して企画していきます。

懇親会の様子

1時間のワークショップで参加者同士のコミュニケーションを図った後、懇親会に加えて参加企業6社がサステナに貢献する目新しい事業内容をピッチで披露し、企業同士の連携を呼びかけました。

24karat株式会社は、ブロックチェーンを用いたコミュニティの中でユーザーのアクションを見える化するアプリ24kZAPを紹介しました。アプリ内に設定されたミッションをユーザーがクリアするとNFT非代替性トークン)を取得できる仕組みで行動変容を促すといいます。その仕組みを企業がマーケティングに利用できるというものです。

ZERO株式会社は、賞味期限間近などの理由で流通できなくなり本来廃棄される可能性のある食品を有効活用するフードロス削減BOXfuubo(フーボ)」を紹介しました。
フードロスやCO2の削減に貢献するこの無人販売機を展開していく先の目標として、不平等を解消し「地球上の貧困をゼロにする」ことを同社は掲げています。

一般社団法人Green innovationは、2030年までに経済と環境の好循環を生む1,000人のイノベーター育成を目指す「Green Innovator Project」を紹介しました。イノベーター育成プログラムとしてのGreen Innovator Academy、セクターを越えた対話・共創の場としてGreen Innovator Forumを企画・運営しており、プロジェクトを共に推進していくパートナーを募集しています。

GBS株式会社は、同社のパワースーツを紹介しました。持ち上げ動作のサポートや悪い姿勢を抑制することで、物流やロジスティクス業界の従業員の健康を守ったり、事故などのリスクを低減したり、作業プロセスを改善することで、労働市場の未来と持続可能性に変化をもたらす製品です。

株式会社バリューズフュージョンは、子ども社会体験 × サステナビリティ推進カンパニーです。「子どもと社会の出会いを創る」をミッションとし、少子化で人口が減少する中で、一人ひとりの可能性を最大化することを目指します。7歳から18歳を対象とした職業体験や起業家教育などのサービスを行っています。

テーマ性をもった旅行商品を扱う旅行会社のクラブツーリズム株式会社は、これまでに培ってきた目的型コミュニティの価値を世の中に提供する新規事業を紹介しました。イオンタウンふじみ野にあるコミュニケーションスペースの運営パートナーとなり、バラエティに富んだ講座を開催したり、これまで培ってきた同社の強みを生かしたサービスを提供し、地域課題の解決に貢献していくことを表明しました。


GGPは、パートナー企業各社が事業でつながる場を提供していきます。今年度は、トークセッションなどのイベントもオンライン・リアル会場のハイブリット開催とするなど、Meetupの機会を増加させていますので、ぜひ今後のイベントにも注目ください。

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