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“サステナビリティ×コミュニティ”シリーズ―vol.1 コミュニティを問いなおす
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トークイベント
新たなイベントシリーズの開始
この度、GREEN×GLOBE Partners(GGP)は、新たなイベントシリーズ ”サステナビリティ×コミュニティ”を開始します。記念すべき第1回は「コミュニティを問いなおす」と題して、京都大学 こころの未来研究センター 広井 良典 教授をお招きし、持続可能性とコミュニティとの関係を探っていきます。
環境・社会課題はコミュニティがないことで起きている?
わたしたちGGPは、2020年7月に設立して以来、環境・社会課題とは何なのか、どう取組めばよいのかと考えてきました。その中で、一つの仮説が芽生えてきました。
人類がいま直面している環境・社会課題とは、コミュニティ* がないことで生じてきた課題なのではないか、と。
たとえば、森林破壊はどうでしょう?地域コミュニティが自然と共存していた頃には起きていなかった問題ではないでしょうか?いまは、グローバリゼーションが地域の住民を取り込み、森林との持続可能な関わり方がなくなっています。
地域活性化についてはどうでしょう?仕事ともに都市部に若い人たちが集まり、結果として限界集落化した地域では、行政サービスや公共交通の維持さえも難しくなっています。
では、都市部はどうなのか?子育てで孤立してしまう人や高齢者の孤独という話は後を経ちません。企業で働く人たちであっても、疎外感や孤独感を覚えている人は多くいるのではないでしょうか。
こうした問題は、共助としての機能を持っていたコミュニティがなくなってしまった、また必要なところにコミュニティが存在しないことで生じてしまった課題なのではないでしょうか。
* コミュニティとは非常に定義が難しいものです。私たちが扱いたいコミュニティとは、地域コミュニティやSNS上のコミュニティなど、形や目的を問わず、人と社会との間に立つ中間的な集団全般を想定しています。
コミュニティの可能性を探る
お金を介したサービスのような、一対一の関係では生み出せない何かが、コミュニティにはあるのではないか。物理的な距離と心理的な距離、さらにそこにデジタルの世界が交わったときに環境・社会課題の解決に繋がる何かが見つかるのではないか。そんな仮説を持って、GGPは新たな試みを始めます。
それが、GGP ”サステナビリティ×コミュニティ” シリーズです。
このシリーズでは、コミュニティに対して様々な形で向き合ってきた方を迎え、「いま必要なコミュニティとは?」 「コミュニティが解決する環境・社会課題とは?」をみなさんと共に考えていきます。
GGPは環境・社会課題を解決するために、”コミュニティを作るコミュニティ”という可能性を見出しています。どこの組織や団体に属していようと、個人であろうと、環境・社会課題を解決するために行動したいと考えている人達と共に作っていくコミュニティとしての可能性です。
さぁ、共に今の時代に必要とされるコミュニティを探索していきましょう。
開催概要
※本イベントは終了しています。
日時:2021年6月4日(金) 14:00-15:10
主催:株式会社三井住友フィナンシャルグループ、株式会社三井住友銀行、株式会社ロフトワーク
登壇者:京都大学こころの未来研究センター教授 広井 良典
株式会社ロフトワーク 執行役員 兼 イノベーションメーカー 棚橋 弘季
株式会社三井住友フィナンシャルグループ 企画部サステナビリティ推進室 室長代理 木村 智行
定員:200名 ※会場参加の場合は限定15名(応募多数の場合はオンライン・会場参加ともに抽選)
参加費:無料
配信:Zoom(ウェビナー)
以下記載の注意事項をご確認の上、お申込みください。
ご注意
・Zoomでのウェビナー参加またはYoutubeの視聴が必要となります。
ご参加の際は事前に参加または視聴可能かご確認をお願いします。
・社会の情勢を鑑み、会場での視聴は中止となる場合がございます。
・参加、視聴URLはイベント日前日にご連絡いたします。
・参加者の皆さんの写真や議論の内容は後日loftwork.comおよびGREEN×GLOBE PartnersのWebサイトに
掲載する場合があります。
・プログラムは、予告なく変更される場合があります。
・本イベントの取材をご希望の方はGGP事務局(ggpartners_info@ea.smbc.co.jp)までお問い合わせください。
プログラム
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■トークテーマ(※テーマは変更となる場合があります) |
ゲストプロフィール
広井良典 京都大学こころの未来研究センター教授
1961年岡山市生まれ。東京大学教養学部卒業、同大学院修士課程修了後、厚生省勤務、千葉大学法政経学部教授をへて2016年より現職。この間2001-02年MIT(マサチューセッツ工科大学)客員研究員。専攻は公共政策及び科学哲学。環境・福祉・経済が調和した「定常型社会=持続可能な福祉社会」を提唱している。『日本の社会保障』(岩波新書)でエコノミスト賞、『コミュニティを問いなおす』(ちくま新書)で大仏次郎論壇賞受賞。他に『ポスト資本主義』(岩波新書)、『人口減少社会のデザイン』(東洋経済新報社)など著書多数。内閣府・幸福度に関する研究会委員、国土交通省・国土審議会専門委員、環境省・次期生物多様性国家戦略研究会委員等を務める。