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土壌の再生と脱炭素 食と農業のサステナビリティ シリーズvol.2

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2020年、世界で食糧危機が深刻さを増したと言われています。
日本にいると実感しづらい面もありますが、食料危機に取り組む国際的な連合体である「食料危機対策グローバルネットワーク」が2021年5月に発表した報告によれば、紛争、新型コロナウィルスや気候変動による経済的ショックによって、2020年にすくなくとも1億5,500万人の人々が急性食料不安に陥ったと指摘されています。

こうした食糧危機の観点からも、クローズアップされているのが、動植物が生きる上で重要な役割を担っている土壌の問題です。国連食糧農業機関(Food and Agriculture Organization)は、食料生産に欠かせない土壌の33%以上がすでに劣化しており、2050年までにはさらに90%以上の土壌が劣化する可能性があると報告しています。それに対し、土壌の劣化を防ぐための方針としては、農林水産省が2021年5月に「みどりの食料システム戦略」で、2050年までに有機農業が農地に占める比率を25%に高める目標を掲げましたが、現況その割合は1%未満でしかありません。

そんななか、環境中のマイクロバイオーム(微生物叢)を健康な状態に戻すという生物多様性という観点からも、健康な土壌の回復により炭素ストック機能を高め温暖化のリスクを低減するという観点からも、あらためて土壌の可能性が見つめ直されています。土壌という自然資本のもつ意味を問い直すことで、食生活の面、健康面を中心としたウェルビーイングな社会をつくっていこうという取り組みがさまざまな形で行われています。

今回のイベントでは、土の研究を行っており、著書『土 地球最後のナゾ』が話題となっている、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所主任研究員の藤井一至さん、循環と土壌再生を推進する国際コンソーシアムJINOWAを主宰する齋藤由佳子さん、福島での土壌の再生など、リジェネラティブなビジネスモデルに取り組むラッシュジャパンの寺島恵利香さんをゲストに迎え、これからの人々の幸せと健康にとって、文字通りの基盤となる土壌の可能性とそれに対する接し方について紹介します。

※本イベントは終了しました。

日時:2021年11月25日(木) 16:00-18:00
主催:株式会社三井住友フィナンシャルグループ、株式会社三井住友銀行、株式会社ロフトワーク
ゲスト:国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所主任研究員 藤井 一至
    JINOWA主宰、株式会社GEN Japan代表取締役社長CEO 齋藤 由佳子
    ラッシュジャパン合同会社 バイイングチーム クリエイティブバイヤー 寺島 恵利香
聞き手:株式会社ロフトワーク 執行役員 兼 イノベーションメーカー 棚橋 弘季
定員:100名 
参加費:無料
配信:Zoom(ウェビナー)

以下記載の注意事項をご確認の上、お申込ください。

・Zoomでのウェビナー参加またはYoutubeの視聴が必要となります。
 ご参加の際は事前に参加または視聴可能かご確認をお願いします。
・申込多数の場合、抽選となる可能性がございます。ご了承ください。
・参加、視聴URLはイベント日前日までにご連絡いたします。
・参加者の皆さんの写真や議論の内容は後日loftwork.comおよびGREEN×GLOBE PartnersのWebサイトに掲載する場合があります。
・プログラムは、予告なく変更される場合があります。
・本イベントの取材をご希望の方は、GGP事務局(ggpartners_info@ea.smbc.co.jp)までお問い合わせください。

Session1  100億人を養う土壌を求めて
 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所主任研究員 藤井 一至
Session2  世界中の「土」にこだわる企業を集めたコンソーシアムJINOWA
 JINOWA主宰、株式会社GEN Japan代表取締役社長 齋藤 由佳子
Session3  リジェネラティブなビジネスモデルへの取り組み
 ラッシュジャパン合同会社 バイイングチーム クリエイティブバイヤー 寺島 恵利香
Panel
discussion
 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所主任研究員 藤井 一至
 JINOWA主宰、株式会社GEN Japan代表取締役社長CEO 齋藤由佳子
 ラッシュジャパン合同会社 バイイングチーム クリエイティブバイヤー 寺島 恵利香
 株式会社ロフトワーク 執行役員 兼 イノベーションメーカー 棚橋 弘季
  • 国立研究開発法人
    森林研究・整備機構森林総合研究所
    主任研究員 藤井 一至

    1981年富山県生まれ。京都大学農学研究科博士課程修了。博士(農学)。カナダ極北の永久凍土からインドネシアの熱帯雨林までスコップ片手に世界、日本の各地を飛び回る。第1回日本生態学会奨励賞、第33回日本土壌肥料学会奨励賞、第15回日本農学進歩賞受賞。著書に『土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて』(光文社、第7回河合隼雄学芸賞受賞)『大地の五億年せめぎあう土と生き物たち』(山と溪谷社)など

  • 株式会社GEN Japan 代表取締役社長 /Jinowa国際コンソーシアム
    代表 齋藤 由佳子

    2014年にイタリア政府公認ソーシャルイノベーションスタートアップ制度にて、初の外国人起業家としてミラノにGenuine Education Network(GEN)を創業。2016年株式会社GEN Japanを設立。UNESCO創造都市に認定されるなどSDGsに具体的に取り組む地方自治体と連携し、衣食住の生活文化の伝統知をキュレーションし、世界各国のイノベーターに持続可能な社会への転換に向け学んでもらうカルチュアルエデュケーションプログラムをデザイン。主に食や建築、ビジネス分野のプロフェッショナルへ向け提供し世界30ヵ国以上から参加者を得る。2021年5月に「全ての産業が土をよくする社会」を目指し、土壌回復に取り組むことで地球規模の環境課題とウェルビーイングに挑むJinowa国際コンソーシアムをイタリアで設立。現在イタリアのヴェネツィアで土の建築プロジェクトを展開中。

  • ラッシュジャパン合同会社
    バイイングチーム
    クリエイティブバイヤー
    寺島 恵利香

    2013年7月にLUSHに入社。入社後、リテイラーとして店頭に立ち接客業務をこなす傍ら、環境保全や 動物愛護の活動にも勤しむ。現在バイイングチームに所属し、ギフトパッケージを中心とした環境や社 会の再生を目指す「リジェネラティブバイイング」活動に従事。

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